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グレーと黒の装いを自分らしく楽しむ三村由香

グレー×黒で顔がどんより? くすみ肌のシニアは、オリーブのロングベルトでトレンドを料理する

トレンドカラーのグレー、素敵ですよね。落ち着きがあって、黒とも合わせやすくて、大人の装いに取り入れやすい色です。

ところが、いざグレーと黒でまとめてみると、服はおしゃれなはずなのに顔までどんより見えることがある。くすみ肌の私たちには、少し慎重に扱いたい配色でもあります。

グレーと黒にオリーブのロングベルトを合わせたシニアコーデ

 

グレーは素敵。でも、顔色まで沈ませない

グレーは白と黒の間にある中間色。主張が強すぎず、ほかの色を受け止めてくれる便利な色です。その一方で、肌の影やくすみと近いトーンになると、顔まわりの明るさまで一緒に消えてしまうことがあります。

そこへ黒を重ねれば、配色はまとまります。でも、まとまることと、素敵に見えることは同じではありません。鏡を見たときに服だけが先に目に入り、顔が後ろへ下がって見えたら、何か一つ工夫を足す合図です。

今回は顔まわりに、光を受けるシルバーの羽織りと大ぶりのイヤリングも置きました。暗い色だけで顔を囲まず、艶や明るさを散らすことで、グレーを着ながら表情まで沈むのを防げます。差し色が苦手な方は、まず素材の光から足してみるのもおすすめです。

「似合わないからやめる」で終わらせない

顔色が沈むからグレーは似合わない。そう決めて、好きな色やトレンドを丸ごと諦めてしまうのはもったいない。色そのものが悪いのではなく、組み合わせ方や見せる分量が今の自分に合っていないだけかもしれません。

グレーのロングスカートと黒トップスを軽やかに着こなす三村由香

 

好きなのに似合いにくい色は、自分の得意な色とつなげる。顔から少し離れた場所に置く。艶や透け感のある素材で軽さを出す。方法はいくつもあります。「着ない」ではなく、「どうしたら着られる?」へ頭を切り替えてみましょう。

オリーブのロングベルトを、ひと刺し

今回、グレーと黒の間に入れたのはオリーブのロングベルトです。ほんの小さな面積ですが、この一色が入るだけで、ぼんやりしていた配色に芯が通ります。

オリーブは自然の中にある落ち着いた色なので、グレーにも黒にもなじみます。それでいて、無彩色だけでは出せない温度がある。派手な差し色ではなく、大人の装いに必要な奥行きをそっと足してくれます。

オリーブのロングベルトを差し色にしたグレーと黒のコーデ

 

長く垂らすことで、縦のラインをつくる

このベルトは、色を足すだけではありません。先を長く垂らすことで、上から下へ視線が流れ、縦のラインが生まれます。ロングスカートの長さともつながって、全身がすっきり見えるのです。

スタイルアップは、体を隠すことだけでは叶いません。どこに線をつくるか、どこで色を切り替えるか、視線をどちらへ動かすか。小物の使い方一つで、同じ服でも見えるバランスは大きく変わります。

何を着るかより、どう着るか

おしゃれに見える人が、いつも特別な服を着ているわけではありません。ベーシックな服に何を重ねるか、小物をどこに効かせるか、袖をどう整えるか。小さな選択を重ねて、自分らしいバランスをつくっています。

グレーと黒の配色をロングベルトで整えた大人の着こなし

 

今回も、服を全部替えたわけではありません。オリーブを一色差し、ベルトを長く垂らしただけ。それでも、どんより見えていたグレーと黒が、ぐっと私らしい装いへ変わりました。

トレンドは追いかけず、自分らしく料理する

トレンドは、そのまま真似する完成品ではなく、毎日の装いを新鮮にする材料です。全部を取り入れなくてもいいし、似合いにくいと感じたら工夫して使えばいい。大切なのは、流行に自分を合わせることではなく、流行を今の自分に合わせることです。

グレーが気になるなら、まずは手持ちの黒と合わせて、そこに自分を明るく見せてくれる一色を足してみてください。ベルトでも、スカーフでも、アクセサリーでも大丈夫。何を着るかより、どう着るか。トレンドを自分らしく料理して、これからも自由におしゃれを楽しみましょう。

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