BLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. コーデ術・着こなし
  4. 「普通でいい」が一番難しい。50オーバーのおしゃれは“普通に見える特別”をひとつ
自然の中でアクセサリーを楽しむ女性

「普通でいい」が一番難しい。50オーバーのおしゃれは“普通に見える特別”をひとつ

「普通でいいんです。年相応で」

同行ショッピングでも、本当によく耳にする言葉です。

派手にしたいわけではない。若作りにも見られたくない。おしゃれを頑張っている人だと思われるのもちょっと気恥ずかしい。その気持ち、よくわかります。

でも、大人になってからの「普通」は、実は一番難しいのです。何も考えずに普通を選ぶと、ただ地味になったり、何年も前の自分で時間が止まって見えたりします。

私が知ってほしいのは、派手になる方法ではありません。自然に見えるのに、なぜか素敵。その「普通に見える特別」をつくる方法です。

素敵な人は、ものすごい服を着ているわけではない

街でふと目に留まる人を思い出してみてください。全身が強い色だったり、流行の品をたくさん重ねていたりするとは限りません。

一見するとシンプルなのに、色の組み合わせがきれい。素材に表情がある。シルエットに今らしさがある。靴やアクセサリーが効いている。ほんの少しだけ「普通ではない」が入っているから、全体が素敵に見えます。

大切なのは、全部を変えることではなく、見る場所を一つ決めること。今日は色、次は小物というように、一点ずつなら無理なく始められます。

ブラウンのトップスと白いロングスカートを合わせた大人の装い

 

定番の配色こそ、素材で少しだけ外してみる

この日は、深みのあるブラウンのトップスに白いロングスカート。落ち着いた色合わせなので、決して派手ではありません。

けれど、トップスにはやわらかな光沢があり、スカートには透け感や刺しゅうの表情があります。色数を増やさなくても、素材が変われば装いには奥行きが生まれます。

無地の服が多い方ほど、つるんとしたものだけでまとめず、凹凸、透け感、揺れのどれかを加えてみてください。同じブラウンと白でも、急に「選んで着ている」雰囲気になります。

ブラウンと白の配色に素材の表情を取り入れたコーデ

 

シルエットに一手間入れると、昔のままに見えない

普通のトップスも、ただ裾を下ろすだけでなく、ウエストの位置がわかるように結んだり、少しだけブラウジングしたりすると印象が変わります。

大人の体は年齢とともに少しずつ変化します。昔と同じ着方に自分を合わせるのではなく、今の体がきれいに見える場所を探す。それが「年相応」を地味にしないコツです。

細く見せることだけが正解ではありません。重心が整い、縦の流れがきれいに見えれば、ゆったりした服でもすっきりします。鏡の前で裾の位置を数センチ変える、その小さな手間が効いてきます。

トップスの裾を整えてシルエットに変化をつけた着こなし

 

靴かバッグに「普通ではない」を一つ

服を落ち着かせた日は、小物に遊びを任せると簡単です。

赤い靴をのぞかせる。形の面白いバッグを持つ。大ぶりのイヤリングをつける。どれも面積は小さいのに、全身の印象を新しくしてくれます。

ここで欲張って、靴もバッグもアクセサリーも全部強くする必要はありません。主役を一つ決め、ほかはなじませる。その引き算があるから、遊びの一点が品よく映えます。

強い色に慣れていないなら、最初は顔から離れた足元がおすすめです。いつもの服に色のある靴を合わせるだけなら気負いにくく、歩くたびに自分の目にも入って気分を上げてくれます。

赤い靴と個性的なバッグをアクセントにした大人のコーデ

 

「年相応」は、自分を小さくする言葉ではない

年相応だから目立たない色にする。年相応だから好きな形を諦める。そんなふうに、自分を狭い箱へ入れなくてもいいのです。

今の顔、髪、体、暮らしに合うように整えながら、好きなものを残す。それが私の考える大人の普通です。若い頃と同じでなくていいけれど、何も楽しめない装いにする必要もありません。

まずは、いつもの服に一つだけ「普通ではない」を仕込んでみてください。色でも素材でも靴でも構いません。

派手ではない。頑張っても見えない。それなのに、なぜか垢抜けている。そんな「普通に見える特別」を知るところから、大人のおしゃれはもっと面白くなります。

関連記事