シニアのボルドーは「白」で抜けをつくる。地味・重い・昔っぽいを避ける秋色コーデ
秋になると、深みのあるボルドーが着たくなります。顔まわりに置くだけで季節感が生まれ、大人らしい落ち着きも出せる素敵な色。でも、上下をただ暗くまとめると、急に重たく見えたり、少し昔っぽく見えたりすることもあります。
せっかくの秋色を地味に終わらせないために、今回足したのは「白」。たくさん入れなくても、シャツの裾とバッグに少しだけ白を置けば、深い色の中に光が入り、コーデ全体がぐっと今の空気に変わります。
ボルドーは大人に似合う、でも重さには注意
ボルドーは赤ほど華やかすぎず、茶色よりも女性らしい。50代、60代の肌にもなじみやすく、秋のおしゃれを上品に見せてくれる頼れる色です。トップスとスカートを同じ色でそろえれば、縦のラインもできて身体がすっきり見えます。
その一方で、色の面積が大きくなるほど重さも出ます。首元から足元まで暗い色だけで閉じてしまうと、顔色まで沈んで見えることがあります。大人のワントーンは、色をそろえることよりも、どこに明るさを残すかが大切です。
白シャツの裾を少しだけ見せる
ボルドーのトップスの下に白シャツを重ね、裾をちらりとのぞかせました。この白が、上下のボルドーを自然に分ける境目になります。暗い色の面積がいったん途切れることで、腰まわりに軽さが生まれ、全身がのっぺり見えません。
裾はきれいにそろえすぎなくて大丈夫。前や脇から少し動きが見えるくらいのほうが、かっちりしすぎず、今っぽい抜け感になります。重ね着は防寒だけではなく、色のバランスを整えるためにも使えるのです。

白いバッグで、顔まわりまで明るく
バッグにも白を選びました。服の中に入れた白と小物の白がつながると、コーデにリズムが生まれます。白いバッグは面積が小さくても光を集めてくれるので、深いボルドーを軽やかに見せる効果は十分です。
靴まで白にする必要はありません。足元はボルドーになじむ深い色で落ち着かせ、手元だけに明るさを置く。そのくらいのさじ加減が、若作りに見せず、品よく垢ぬけさせてくれます。

袖と首元を動かして、暗い色に表情をつける
同じ色の上下は、シルエットが単調になると途端に地味に見えます。そこで、袖を少したくし上げて手首を見せ、首元のファスナーもきっちり閉じすぎず、顔まわりに立体感をつくりました。
肌をたくさん見せる必要はありません。手首や首元がほんの少し見えるだけで、暗い色の中に軽い部分が生まれます。トップスのふくらみとタイトスカートの縦線にもメリハリがつき、楽な服なのにきちんと整って見えます。
派手にするより、ちょっとだけ遊ぶ
シニアのおしゃれは、目立つ色や大きなアクセサリーを足せばいいわけではありません。重く見せない、古く見せない、そのために小さな遊びを一つ入れる。今回は白シャツと白バッグが、その役目をしてくれました。
耳元のゴールドや胸元の小さなブローチも、ボルドーに温かな光を足してくれます。全部を主役にせず、「今日は白の抜け」「今日は金色の光」と一つ決めると、大人らしい余裕のある仕上がりになります。

秋色は、白のひとさじで軽やかになる
ボルドーのような深い色は、大人の魅力を引き立ててくれるからこそ、重さを抜く工夫が大切です。白シャツの裾を見せる、白いバッグを持つ、手首を少し出す。どれも今日からすぐにできることばかりです。
「秋らしい色を買ったのに、なんだか地味」と感じたら、服を替える前に白をひとさじ足してみてください。鏡の前で、白を入れる前と入れた後を見比べてみて。色の深さはそのままに、表情まで明るく見えるはずです。若作りではなく、今の自分を明るく見せるための白。深い秋色も、大人らしく軽やかに楽しみましょっ。