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白いトップスを凛と着る三村由香の夏コーデ

Tシャツとパンツだけでは詰めが甘い。シニアの着こなしは“3つ目のアイテム”で蘇る

白いTシャツにデニムパンツ。暑い日は、それだけで出かけたくなりますよね。シンプルで動きやすく、決して間違いではありません。

でも鏡の前に立ったとき、どこか物足りない。部屋着ではないのに生活感が残って見える。そんなときは、服の値段や体形のせいにする前に、コーディネートが「1・2」で止まっていないかを見直してみてください。

Tシャツとパンツだけでは、あと一歩足りない

トップスが一つ、ボトムスが二つ。これで服は着られますし、外にも出られます。けれど、大人の着こなしとして仕上げるには、少し詰めが甘いことがあります。

年齢を重ねると、若い頃と同じようなワンツーコーデでも、輪郭がぼんやりして見えたり、実用一辺倒の印象になったりしやすいものです。だからといって、派手な服に替える必要はありません。必要なのは、いつもの服をつなぎ、全体を完成させる「3つ目」です。

白Tシャツとワイドデニムに巻物を合わせた全身コーデ

 

3つ目のアイテムが、着こなしの理由になる

今回の白Tシャツとワイドデニムには、腰まわりに巻物を一枚加えました。トップスとパンツだけなら、ごく普通の組み合わせ。それが一枚足されることで、急に「こう着たかったのね」と意図が伝わる装いになります。

おしゃれに見える人は、特別な服ばかり持っているわけではありません。上下を選んだあとに、何を足せば全体が整うかを考えています。ジレ、シャツ、スカーフ、アクセサリー、バッグ。大切なのは数を増やすことではなく、最後の一手で視線の流れをつくることです。

巻物とバッグで奥行きを加えた白Tシャツの大人コーデ

 

巻物なら、体形を隠しながら軽やかに見せられる

腰に巻いた柔らかな布は、気になりやすい腰まわりやヒップラインを自然にぼかしてくれます。隠そうとして長いトップスで全部覆うより、斜めの線や揺れるフリンジをつくるほうが、ずっと軽やかです。

歩くたびに布が揺れると、ワイドデニムの量感にも動きが生まれます。白、淡いブルー、グレージュという穏やかな配色でも、素材の表情が重なることで単調になりません。体形カバーだけを目的にせず、その動きまで味方につける。そこに大人ならではの優雅さが宿ります。

揺れるフリンジで腰まわりを軽やかに見せる着こなし

 

小物は盛るためではなく、全体をつなぐため

巻物だけで終わらせず、パールのネックレスやグレージュのバッグも合わせました。白Tシャツの清潔感、デニムのカジュアルさ、巻物の柔らかさ。その三つを小物がつなぎ、装いに大人らしい艶を足してくれます。

ここで大事なのは、すべてを主役にしないこと。色を増やしすぎず、白と淡いブルーを軸に、バッグと巻物の色を近づけました。アクセサリーも服から浮かない明るさにすると、存在感がありながら全体はすっきりまとまります。

パールとバッグまで整えた白Tシャツとデニムのコーデ

 

鏡で確認するときは、正面だけでなく横と後ろも見てみましょう。巻物の位置を少し上げる、結び目を横へずらす、それだけでも脚の見え方や重心は変わります。隠すことだけを考えず、どこに動きをつくるかを見るのがコツです。

「1・2・3」まで整えて、いつもの服を蘇らせる

一つ目がトップス、二つ目がボトムス、そして三つ目が着こなしを完成させるアイテム。私はこれを、シニアの「1・2・3コーデ」と考えています。

何か新しい服を買わなくても、手持ちのスカーフを巻く、シャツを肩に掛ける、バッグの持ち方を変えるだけで印象は変わります。「今日は何を着よう」と迷ったら、上下を決めたところで終わらず、鏡の前でもう一度だけ考えてみてください。

最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。まずは手持ちの小物を一つ加え、写真に撮って比べてみる。そうして自分の目で違いを確かめるうちに、仕上げの感覚は少しずつ育っていきます。

あと一つ、何を足したら私らしく見えるだろう。その小さなひと手間が、生活のための服を、気持ちまで上向く装いに変えてくれます。診断や決まりに縛られず、自由におしゃれを楽しみたい大人の女性こそ、最後の「3」を味方につけていきましょう。

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