もったいないからしまうのが一番もったいない。シニアは昔のバッグもジュエリーも“今日から現役”
タンスの奥に、何年もしまったままのバッグや靴、ジュエリーはありませんか。「高かったから」「大切だから」「もったいないから」と箱に戻し、いつか使おうと思いながら、その“いつか”がなかなか来ない。
けれど、もったいないからしまっておくことこそ、一番もったいないのです。さあ、タンスから出してあげましょう。まだまだ働いてもらいますよ。
「もったいないからしまう」が一番もったいない
どんなに時代を超えて素敵なバッグでも、タンスの中にしまったままでは、私たちと一緒に時代を超えてはくれません。誰の目にも触れず、持つ人の気分も上げないまま時間だけが過ぎていく。それでは、せっかく選んだ名品がかわいそうです。
使えば傷がつくかもしれない。形が崩れるかもしれない。でも、道具も服飾品も使うために生まれたもの。大切に扱いながら日常で楽しむことが、その品物にもう一度役割を与えることになります。

大切にすることと、使わないことは違う
服も、靴も、バッグも、ジュエリーも、丁寧に手入れして長く使うことは素敵です。でも「汚したくないから使わない」となると、大切にする意味が少し変わってしまいます。
お気に入りだからこそ、今日の自分をきれいに見せるために使う。使ったら柔らかい布で拭き、形を整えてしまう。必要なら修理に出す。しまい込むのではなく、使うことと手入れをセットにすれば、昔のものも現役のまま長く付き合えます。

昔の名品は、今の服と合わせてこそ生きる
昔買ったバッグを、昔と同じ服装で持つ必要はありません。今の服に合わせ、今の自分が持ち、今の空気の中で楽しむ。そうして初めて、昔の一品が懐かしい思い出ではなく、今日の装いの一部になります。
今回は白のゆったりしたトップスとブラウンのワイドパンツに、黒いチェーンバッグを合わせました。服は軽やかで今っぽく、バッグは小さくても輪郭のあるもの。新旧を混ぜることで、どちらも古く見えず、大人らしい奥行きが生まれます。
古いのではなく、今の自分に合わせていないだけ
「何年も前のものだから、もう古いかしら」と思うことがあります。でも、時代を超えて美しいデザインや、今ではなかなか出会えない丁寧なつくりもたくさんあります。古く見える原因は、品物そのものより、合わせ方が昔のままになっていることかもしれません。
今のシルエットのパンツ、抜け感のあるトップス、軽いヘアスタイル。どこか一つを更新し、昔のバッグやジュエリーを一点だけ加えてみる。全身を懐かしい雰囲気で固めなければ、昔のものはむしろ、その人らしさを語る素敵なアクセントになります。

「いつか使う」のいつかは、今日
特別な日を待っていたら、出番はいつまでもやってきません。高級なバッグもジュエリーも、ランチや買い物、近所への外出に使っていいのです。お気に入りを持っただけで、いつもの一日が少し特別になります。
年齢を重ねた今、先の予定ばかりを気にするより、今日を楽しむほうがずっと大事。「そのうち」ではなく、今の服に合わせて鏡の前に立ってみる。似合えば、そのまま出かける。それくらいの軽さでいいのです。

服もバッグもジュエリーも、そして脳みそも使ってなんぼ
しまい込んだものを取り出し、何と合わせるか考え、実際に着て鏡を見る。この小さな試行錯誤も、おしゃれの楽しさです。今の自分に合う形へ組み替えるたび、クローゼットも頭も少しずつ動き始めます。
服も靴もバッグもジュエリーも、そして脳みそも、使ってなんぼ。持っているだけで満足せず、今日の自分のために働いてもらいましょう。「いつか使おう」のいつかは、たぶん今日です。大切なものほど日常へ連れ出して、一緒に今を楽しんでいきましょう。