半田赤レンガ建物で偶然のご縁。うさぎのはずがロバになった大人の手作り時間
シルバーウィークに、ふらりと半田赤レンガ建物へ出かけてきました。何かをきっちり計画していたわけではなく、「ちょっと行ってみようか」くらいの軽い気持ちだったのですが、そこで思いがけない楽しいご縁に出会いました。
場所が変わると、見えるものも、出会う人も変わります。大人になるほど予定どおりに動きたくなるけれど、たまには行き先で起きることに身を任せるのもいいものですね。
赤煉瓦で出会った可愛いテディベア作家さん
会場で目に留まったのは、とっても可愛い動物たちの作品。小さな額の中に、ふわふわのくまや猫が収まり、それぞれに表情があって、見ているだけで気持ちがやわらぎます。
作っていたのは、テディベア作家のペコさん。お話ししてみると、なんと以前からInstagramで私をフォローしてくださっていたそうです。まさか出先でそんなつながりに出会えるとは思わず、うれしくてびっくりしました。ふらりと訪れた赤煉瓦が、ご縁を結んでくれたようでした。

「作りたい!」から始まった自由すぎる注文
作品も可愛いのですが、作家さんご本人もまた可愛らしくて素敵な方。気づけば一緒にいた4人で吸い寄せられるように、「私たちも作りたい!」となっていました。
ところが、素直にくまを作ればいいものを、「私は猫がいい」「うさぎにしたい」「これも付けたい、あれも付けたい」と、注文がどんどん増えていきます。孫にいたっては、私に似たのか遠慮を知らず、ヒゲまで作ってもらうことに。自由すぎる私たちに嫌な顔ひとつせず、ペコさんは一つひとつやさしく教えてくださいました。

うさぎを作ったはずなのに、完成したのはロバ?
私はくまをやめて、うさぎを作ることにしました。耳や顔の形を考えながら夢中で手を動かし、「なかなか可愛くできたかも」と思っていたのですが、完成品を見てみると、どう見てもロバ。自分でもおかしくなって、みんなで大笑いです。
もともと手作りはとんと苦手です。器用に仕上げることより、おしゃべりをしながら迷ったり、思いどおりにならない形を面白がったりする時間のほうが、私には向いているのかもしれません。正解を目指さなくても、夢中になれたらそれで十分です。

何歳になっても夢中になれる時間はうれしい
大人になると、「私は不器用だから」「これは得意ではないから」と、始める前に自分で線を引いてしまいがちです。でも、やってみれば上手かどうかとは別の楽しさがあります。小さな材料を選び、手を動かし、完成を喜び合う時間は、想像していた以上に心をほどいてくれました。
みんなの作品を並べると、同じ場所で習ったのに個性はそれぞれ。上手にそろえるより、その人らしさが出ているほうがずっと愛おしい。こんな時間をつくってくださったペコさんに、心から感謝です。
瓦工場だと思っていたら、ビール工場でした
そして、この日にはもう一つ大きな驚きがありました。私は半田赤レンガ建物を、なぜかずっと「瓦工場」だと思い込んでいたのです。赤い建物だからでしょうか。自分の中では、すっかり瓦をつくる場所になっていました。
ところが、ここはかつてのビール工場。知った瞬間、「全然違うじゃない」と自分で自分に笑ってしまいました。レンガを積み上げる体験にも挑戦し、建物そのものを身近に感じることができました。

思い込みを外すと、まだまだ面白いことだらけ
知らないことに出会い、やったことのないことをやってみる。「知っているつもり」「きっとこうだろう」という思い込みは、年齢とともに増えてしまうのかもしれません。でも、それを一度外してみると、身近な場所にも新しい発見がたくさんあります。
うさぎがロバになってもいいし、瓦工場がビール工場でもいい。予定どおりではないからこそ笑えて、記憶に残る一日になります。いくつになっても、初めてに心を開いていたい。半田赤レンガ建物で、そんなことをあらためて感じた休日でした。