66歳、嬉し恥ずかし扇子デビュー。黒の竹扇子を大人の夏アクセサリーに
66歳にして、嬉し恥ずかし扇子デビューをしました。
最初は少し気恥ずかしくて、「どう持つの?」「どんな顔であおぐの?」と、扇子ひとつに妙に構えてしまった私。でも、思い切って使ってみると、これが想像以上に快適でした。
新しいものを身につけるときは、たとえ小さな小物でも少し勇気がいります。けれど、その小さな一歩が、いつもの夏の装いを新鮮に見せてくれることもあります。今まで使わなかったからと遠ざけるより、今の自分に似合う使い方を見つければいいのです。
扇子というと、着物や浴衣に合わせるものというイメージもありました。でも、竹の質感や色を選べば、普段の洋服にもすっとなじみます。昔ながらの道具を今の装いに取り入れる、その少し意外な組み合わせも大人のおしゃれの面白さです。
涼をとる道具が、大人の夏アクセサリーになる
扇子は暑さをしのぐための実用品。けれど、服との組み合わせを意識すると、コーディネートを引き締める立派なアクセサリーになります。
今回選んだのは黒の竹扇子です。白いトップスの前で広げると、黒のラインがきりっと映え、全体にほどよい緊張感が生まれました。ネックレスやバッグとはまた違い、手に持ったときに動きが出るのも扇子ならでは。あおぐたびに表情が変わり、夏の装いに軽やかなリズムを足してくれます。

白トップスを黒で締めると、涼しさと品が両立する
夏は白や淡い色を着る機会が増えます。明るく涼しげに見える一方で、全身がぼんやりしたり、部屋着のように見えたりすることもあります。そんなときは、黒を小さく効かせるだけで印象が変わります。
白のノースリーブトップスにブラウンのワイドパンツ。ここへ黒の竹扇子と黒いかごバッグを加えると、色のつながりができて、リラックスした服にも大人らしい芯が通ります。黒を広い面積で使わないので重く見えず、白の清潔感もしっかり残せます。
小物は持ち方まで含めて、その人の装い
扇子は、ただバッグに入れておくだけのものではありません。開く、閉じる、手元に添える、ゆっくりあおぐ。その一つひとつの動きが、自然に目に入ります。
だからといって、難しい作法を意識しすぎる必要はありません。肩の力を抜いて、姿勢を少し整え、手元を慌ただしく動かさない。それだけでも、扇子の佇まいがぐっときれいになります。服を選ぶことと同じように、小物を扱う所作も自分らしいおしゃれの一部なのだと思います。

気恥ずかしさは、新しい自分に出会う合図
初めて扇子を持ったときの気恥ずかしさは、似合わないからではなく、見慣れていない自分に戸惑っていただけ。何度か使ううちに手にもなじみ、鏡に映る姿も自然に感じられるようになりました。
歳を重ねるほど、「今までしてこなかったから」と新しいものを避けてしまいがちです。でも、いつもの選択だけで固めてしまうと、おしゃれの楽しさまで小さくなってしまいます。ほんの少し照れながら試してみる。その気持ちが、今の自分を更新してくれます。
この夏は、少し気取ってパタパタしてみる
暑い外を歩くときはもちろん、冷房が弱い店内や待ち時間にも、扇子はさっと取り出せて便利です。バッグの中で場所を取らず、電池もいらない。昔ながらの道具なのに、今の暮らしにもよく合います。
選ぶときは、洋服になじむ色と素材を意識してみてください。黒の竹扇子なら、白やベージュ、ブラウン、鮮やかな色にも合わせやすく、甘さを抑えてくれます。まずは鏡の前で広げてみるだけでも、自分に合う角度や持ち方が見えてきます。

涼しくて、実用的で、コーデも引き締まる。66歳の新しい相棒として、この夏は少し気取ってパタパタしてみます。小さな扇子ひとつでも、夏のおしゃれはまだまだ楽しくなります。